2017年12月~2018年3月の作品
黒泥彩色幾何文鉢

 作者 大瀬戸さん (女性)

赤土を使いロクロ成形します。
高台を削ってから丸・三角・四角の紙を切り抜き
水で貼り付け黒泥を刷毛塗りします。
乾燥後紙を剥がし輪郭を線彫りし、乾燥後素焼き
します。
輪郭部分の黄泥を象嵌し、再度素焼きしてから
幾何部分に色んな釉薬を塗り1265度の酸化焼成
します。

(コメント)

象嵌・彩色などの工程を重ねることで趣のある
作品に仕上がっています。


作者  高嶋さん (女性)

唐津赤荒目土をつかいロクロ成形します。
高台を仕上げてから稲穂を束ねた刷毛で白泥を
塗ります。
乾燥させ素焼きし艶消しの灰釉を浸し掛けし
1267度の還元焼成します。

(コメント)

白泥が目立ちにくいですが全体的にマット風で
渋さのある皿に仕上がっています。
灰釉白刷毛目皿
   
緑釉彩色土鍋

 作者 中川 さん(女性)

耐熱粘土を使い本体と蓋をロクロ成形します。
本体は高台を削ってから取っ手を付け
蓋は丸く削り持ち手部分を後付けします。
蓋部分に丸く櫛目を入れ乾燥後素焼きします
全体に透明釉を掛け、部分に緑釉を彩色し
1240度の酸化焼成します

(コメント)

蓋の丸味が強調された土鍋で、色合いも柔らかで
料理が引き立つ使いやすそうな器です。
 


作者  藤田さん (女性)

赤土を使いロクロ成形し高台を削ってから六角
に変形します。
白泥をスプレー掛けし、乾燥後針で線模様を刻み
乾燥させてすやきします。
マット釉を薄くスプレー掛けし1260度の酸化焼成
します。

(コメント)

掻落とした模様が小さな線ですが、集合すると
生き物のような迫力が出ています。

白泥掻落鉢
唐草模様蕎麦猪口


 作者  上田さん (女性

半磁土を使いロクロ成形し、高台を削り乾燥後
素焼きします。
呉須を使い唐草模様を描き、土灰釉を浸し掛けし
1270度の還元焼成します。

(コメント)

前面に描かれている唐草文様に勢いがあります
呉須の濃淡も手描きの味わいとなって生きています


作者 長谷川さん(男性)

半磁土を使いロクロ成形します。
高台を削り磁土で花部分を貼り付け、葉の部分は
浮かし彫りします。
素焼きし花の部分は陶画糊で留め、全体に青磁釉
を掛け糊を剥がして磁器釉をスプレー掛けします。
1270度の還元焼成します。

(コメント)

花部分をより立体的に表現する為、磁土で貼り付け
て仕上げています。
青磁の中の葉との対比が効果的です。
青磁薔薇文壺
 
志野茶碗

 作者
  神澤さん  (男性)

志野土に赤粘土を加えロクロ成形します。
高台を削ってから鬼板で刷毛目模様を入れ、乾燥
後素焼きします。
志野釉を浸し掛けし1280度の還元焼成します

(コメント)

志野長石が多く耐火度の高い釉薬なので、表面が
ひび割れた状態に仕上がっています


作者 山本さん (女性)

信楽白粘土を使いロクロ成形で本体・蓋部分を
作ります。
高台を仕上げ、蓋部分も本体に合うように削ります
和紙を木の葉模様に切り、水で貼り付け黒泥を
刷毛塗りします。
乾燥素焼き後、織部釉で彩色し、全体に土灰釉を
浸し掛けし1265度の酸化焼成します。

(コメント)

丁寧に切り抜いた木の葉模様が引き立ちます。


泥彩蓋物
白刷毛目角鉢


 作者 中川 さん(女性)

黒粘土を使いタタラ作りで板粘土を作ります。
布で両面を挟み角型に被せ成形します。
口辺を切りそろえ高台を削り、白泥で刷毛目模様
を入れます。
乾燥後素焼きし、土灰釉を薄掛けし1265度の酸化
焼成します。

(コメント)

刷毛目模様の素朴な色合いの角鉢です。
広がりのある形なので使いやすそうです。



作者 吉田さん(女性)

古信楽粘土に赤土を少し加え、タタラ作りで成形
します。
表面は板で押さえ凹凸を付け、白泥・黒泥・鬼板
を荒刷毛の塗ります。
素焼き後、艶消しの灰釉をスプレー掛けし1268度の
還元焼成します。

(コメント)

刷毛目の大胆な塗りが迫力があります、地肌も
渋めの色合いなので色も映えています。
灰釉刷毛目角皿