2013年2月~4月の作品
ゴス紅葉文皿
 作者 長谷川さん (男性)

半磁土を使いロクロ成形し、乾燥させ高台を仕上げます。
乾燥後素焼きし、紅葉模様の紙を数枚用意します。
1枚目を皿の上に置き、呉須をハブラシに少量付け、金
網の上で擦りぼかし模様にします。
位置を少しずらした所に2枚目を置き同じようにぼかして
いきます、だんだん濃くなるように紅葉を重ねていきます。
土灰釉を全体に浸掛けし1268度の還元焼成います。

(コメント)

紅葉を少しずつ重ねながらぼかし模様にしてあるので
奥行きを感じさせる小皿です。
写真では見えないですが、高台部分はやや高く、面取り
に仕上げてあります。
ゴスの色合いも良く、手間が掛かる作品ですが、作者は
5枚セットで作っていて並べると美しい紅葉が舞っています


作者  大瀬戸さん (女性)

赤土を使いロクロ成形します。
高台を仕上げてから黒泥・白泥・黄土をスプレーで薄く
ぼかし状に吹き付けます。
乾燥させ草文を鉄筆で彫り込みます、素焼きし無釉で
1265度の酸化焼成します。

(コメント)

黒泥・白泥・黄土のぼかしの色合いの変化が綺麗です。
草文の彫りも丁度の大きさで、効果的に配置されていて
良いと思います。
焼締泥彩草文皿

泥彩焼締扁古
 作者 大畑さん(女性)

黒粘土を使いループ状に本体と口の部分をロクロ成形
します。
乾燥させ丸い輪状に削り、形を支える土台を安定の
良いように少し間隔空け接着してから口を付けます。
飾り耳を付け、木の葉形に切った紙を貼り付け、唐津
の泥をスプレー掛けします、紙を剥がし鉄筆でツルの
ぶぶんを削ります。
素焼き後、無釉で1265度の酸化焼成します。

(コメント)

土味の雰囲気が出た扁古で、素地の黒と唐津の泥の
取り合わせが合っています。

 

作者  中川さん (女性)

黒粘土を使いロクロ成形します。
高台を削りだした後、紫の泥を化粧掛けし鉄筆で模様を
削ります。
乾燥させ素焼きし土灰釉を浸し掛けし1265度の酸化
焼成します。

(コメント)

エキゾチックな色合いの紫泥で、削り取った跡が黒く
発色して面白いです。

紫泥掻落茶碗
焼締彩泥フリーカップ
 作者   大久保さん (女性

黒粘土に赤土を加えロクロ成形します。
高台を削った後、紙に模様を描き、切り抜いた枠の紙
を貼り付けて、トルコ青の色泥を刷毛塗りします。
紙を剥がし乾燥させ素焼きします。
釉薬を掛けずに1268度の還元焼成します。

(コメント)

黒粘土に赤土を加えてあるので渋い黒ずんだ茶褐色に
発色して、ブルーの色泥も引き締まった良い効果を出し
ています。



作者 石田 さん(女性)

半磁土を使いロクロ成形します。
乾燥後、高台を削ってからピンクの色泥で花を描き、ヒワ
色の泥で茎の部分を描きます。
素焼きし土灰釉を浸し掛けし1265度の酸化焼成します。

(コメント)
優しい色合いの鉢に仕上がっています
色泥彩花文鉢
白泥掛分線文鉢
 作者
  中村さん  (女性)


合わせ粗土を使いロクロ成形します。
高台を削り、紙を濡らして2カ所に貼り付けて上部に
白泥をスプレー掛けします、さらに白泥の部分は紙で
マスキングし下半分に黒泥をスプレー掛けします。
白泥部分に線彫りを入れ、乾燥させ素焼きします。
艶消し灰釉をスプレーで薄掛けし1265度の酸化焼成
します。

(コメント)

白黒の色泥と地肌の色合いのマッチングが良く、線彫り
も生きています。

作者 高嶋さん(女性)

赤土に黄土を加えロクロ成形で本体の胴の丸い部分・
口の筒部分・胴内部筒部分の3点を作ります。
高台仕上げ、胴内部に筒を入れ接着してから口部分
接続します。
胴の部分に透かし模様を入れ、乾燥、素焼きしてから
無釉で1268度の還元焼成します。

(コメント)

鉄錆色の2重構造の花生けで、透かし模様もシャープに
切り抜かれています。
接続面が亀裂が入ったりしやすいですが上手く処理して
います。
呉須吹墨鳥文皿
鉄絵土鍋

 作者 中川 さん(女性)

土鍋土を使い本体・蓋をロクロ成形します。
本体の高台を削って持ち手を付け、蓋は丸く削って
持ち手の部分は新たな粘土で付けたします。
蓋の持ち手の部分は3か所の切り込みを入れます。
白泥の刷毛目を入れ、素焼きします。
鉄絵具で草文を描き、灰釉をやや薄めにスプレーで掛
けて1238度の酸化焼成します。

(コメント)

どっしりとした使いやすそうな土鍋で、草文の鉄絵も
程よい色合いで灰釉とあっています。

作者 興梠 さん(女性)

黒粘土を使いロクロ成形します。
高台を削って内面に白泥を浸し掛けし、乾燥後花模様
を削り出します。
素焼きし、内面だけ土灰釉を薄掛けし、外側は無釉で
1265度の酸化焼成します。

(コメント)

鉢の中側に丁寧に模様を削り出しています。
渦巻き模様の線が躍動感にあふれています。


黒地白泥掻落鉢